みなさん、どうもこんにちは!
オーストラリア留学 JAPAMATEのユウトです!
某テレビ番組にて
『オーストラリアは稼げる!』
『オーストラリアに出稼ぎ留学!』
といった内容が放映されました。
その影響からか近頃 弊社へのお問い合わせでも『オーストラリアで稼ぎたいんですけど…』といった内容も増えています。
そこで今回は “出稼ぎ留学” なるものが本当に可能なのか
本当に稼げるのかなど実情をご紹介させていただこうかと思います。
せっかくオーストラリア留学をするのに失敗してほしくないので
しっかりと実情を理解してもらえるようにするため
オーストラリア在住歴 14年の筆者 ユウトが記事を書かせていただきます!
ぜひ参考にしてみてください。
INDEX
1.出稼ぎ留学とは?
出稼ぎ留学とは
なんかもう出稼ぎ留学って言葉としてちょっとおかしいのですが簡単に言うと
オーストラリア留学をしながら出稼ぎをする
といったものだそうです。
そもそも留学と出稼ぎって違うんですが…。苦笑
まぁそんなことは置いておいて…
オーストラリアは日本よりも時給も高いため
そこを狙ってワーホリ(ワーキングホリデー)制度を使ってオーストラリア現地に渡り、稼ぐためにガッツリ働く!
というのがオーストラリアへの出稼ぎ留学となるのですが、まぁ稼げるか稼げないかで言えば稼げます。
ただ、そんな出稼ぎ留学…
最近何やらトラブルを生みがちな複数の留学エージェントさんたちがハイエナのように飛びついて売り出しているのですが、ちょっと…というかだいぶ事実と異なっているのです。
1.1.実際の内容や留学エージェントの広告とは相違があるかも
実際のところ
この記事でも書かせていただきますが、オーストラリアは時給が日本よりも高いため稼げるには稼げます。
そして場所によっては土日祝日 賃金1.5~2倍といった雇用される側にとって嬉しい制度もあります。
ですが、この1.5~2倍の制度にありつける留学生は多くありません。
というのも企業側もバカではないので、そういった人件費が高くなる日は16歳以下など子供を使ったり、フルタイムで固定給の人材を使い人件費をなるべく低くするためアルバイト組はあまりそういった日に働けないのです。
そして、物価が日本の2倍はするため
出費も多くなるのが事実です。
だから広告で見るような『稼げる!!』といった部分だけ見て飛びつくと
意外と稼げないといった事態になり得るのです。
あと、想像してください
ご自身がレストランやカフェの経営者だとして
英語が苦手な人材とローカルの人材どちらを雇いますか?
英語が苦手な時点で現地の人よりもまずマイナスの位置からのスタートなのです。
だから
2.オーストラリアの賃金事情・生活費
まずはオーストラリアの賃金事情から見ていきましょう。
Talent.comというサイトによると下記のようになっているそうです。
そもそもオーストラリア現地に住んでいるオーストラリア人か永住権保持者さんたちの平均年収が68,250ドル(年収 約648万円)で
時給換算すると時給35ドルになるそうです。
※ただ、ここから所得税が引かれると思うので、手取りはもっと少なくなるかも…?
そしてまぁもちろんのこと経験によって収入は上がっていき、経験が浅ければ下がってしまう…と、この部分は日本とも一緒ですね。
ですが、あくまでオーストラリア人か永住権保持者さんたちの平均年収ですからね!
詳しくは後にご紹介させていただきますが、これがワーホリ(ワーキングホリデー)や留学生たちになると話が変わってきます。
ただオーストラリアの平均年収と比べると
日本の平均年収が443万円となっているので、比べると確かに約200万円もの差が生まれています。
これだけの差があるとテンションも上がりますよね。
でも、ちょっと冷静に考えてください。
家賃は?
生活費は?
この部分を掘り下げて考えてみると…
各種サイトから各項目の平均的な支出
あとは相場から見てみて、ちょっと比べてみましょうか
日本 | オーストラリア | |
食費 | 38,410円 参考サイト |
600ドル 参考サイト |
家賃 | 22,120円 参考サイト |
900~1400ドル (シェアハウス一人部屋) |
光熱費 | 11,380円 | – シェアハウスの場合 家賃に含まれます |
交通費 | 18,850円 | 140ドル(公共交通機関) 参考サイト |
携帯 | 7500円 | 50ドル |
合計 | 98,260円 | 1,690~2,190ドル (1ドル95円として約16~21万円) |
こうしてみると生活費はオーストラリアの方が圧倒的に高いですよね。
オーストラリアで外食すると日本で外食するよりも倍以上高くなるのは間違いないです。
イメージしてもらいやすいところで例を挙げると…
それこそ日本で吉野家などで500円で食べれる牛丼がオーストラリアの日本食レストランに行くと10ドル(約950円)は簡単に超えてきます。
オーストラリア在住歴 14年の筆者からするとコンビニやこういった飲食店を含め、日本での食事は安くて美味しいものが多いので帰国する楽しみの1つだったりします。笑
3.【実情】ホントに稼げる?稼げないの?
オーストラリアの最低賃金は日本の “約2倍” なので稼げることは稼げるといった点は間違いではないと思います!
でもオーストラリア人の平均年収と同等に稼げるのかどうかという点ですが
ちょっとイメージというか、質問させてもらいたいことがあります。
日本に来ている日本語が苦手な外国人留学生さんたちが
今現在 自分が働いている職場にいますか?
そして、自分と同じ…もしくはそれ以上のお給料をもらっていますか?
職場に外国人留学生さんたちがいない場合は
色々な場所でアルバイトをしている外国人留学生さんたちを想像してください。
彼らの時給はいくらだと思いますか?
あなたと対等かそれ以上のお給料をもらっていると思いますか?
答えは ほぼ No ではないでしょうか?
まず大前提として当たり前ですけど…オーストラリアに来る日本人はオーストラリアでは外国人扱いです。
そして、ビザで就労制限がある上に英語が話せないということは現地の人たちと同じ土俵には立ちにくいということです。
※ワーホリ(ワーキングホリデー)ビザは同一雇用主の下で6ヶ月までしか勤務できない
※学生ビザは原則2週間で40時間までしか働いてはいけない(一部 例外有り)
つまりどういうことかと言いますと
英語が話せない日本人(ビザで就労制限がある)がオーストラリア人と同じ待遇、もしくは良い待遇を得るのは難しいということです。
ということはオーストラリア人の平均年収と同等のものを得られることはかなり難しいと思ってください。
なので、必然的にオーストラリア人の平均年収よりも下がってしまうということを肝に銘じてください!
英語が堪能で、よほどのスキルを持っている場合は同等の待遇を得られるかもしれませんが
そうでない場合は…ここまで来ればご想像もしていただけるかと思います。苦笑
4.実際に日本人ワーホリ・留学生が稼いでいる額は?
じゃあ、実際に日本人ワーホリ(ワーキングホリデー)さんや留学生が稼いでいる額ですが
まず日本人留学生さんたちの職種の多くが
- 日本食レストラン(キッチン / ウェイター・ウェイトレス)
- カフェ・レストラン
- ホテル(ベッドメイキングなど)
- ファーム(農作業)
- 清掃業(クリーナー)
などなど
と、なっております。
日本食レストランの多くは時給 手取り18~22ドルほど
カフェやレストランの時給は手取り20~25ドルほど
ホテルの時給は手取り 20~30ドルほど
ファームは歩合制が多いですが、時給制のところだと25~28ドルほど
清掃業(クリーナー)は時給が20~30ドルほど
と、なっており
ローカルのカフェやレストランは土日の時給がアップしたり、祝日は時給2倍になったりすることもあります。
ただ、そういった好待遇のカフェやレストランは
英語が話せるイギリス人、カナダ人、フィンランド人、アイルランド人などのワーホリやその他の留学生はもちろんのこと、現地のオーストラリア人たちとも奪い合いになるので、英語が話せないということはデメリットにしかなりません。
そりゃあ、雇用側も英語が話せない人よりも英語が話せる人の方を雇っちゃいますよね…
なので必然的に時給のあまり良くない職場や日本食レストランが日本人ワーホリや留学生が多く働いている場所になってきてしまうのです。
ここで、一旦単純計算にはなりますが
日本食レストランで時給20ドルをもらって週40時間働いたとしましょう。
そうすると月収 3200ドル稼げる計算になります。
なので、生活費に2,000ドル飛んでしまったとしても手元には1,200ドル(約11万円)残る計算になります。
たった40時間の勤務時間で1,200ドル残るのであれば
確かに稼げるというのは間違いではないのではないでしょうか。
5.出稼ぎ留学を推してる留学エージェントは信じない方が良いかも…
出稼ぎ留学を推している留学エージェントを見ていると下記のような文言をチラホラ見かけます。
- 月収 100万円も夢じゃない!
- 英語が話せなくても稼げる!
- 仕事紹介もします!
- 語学学校に行かなくても職場で英語力を上げられる!
月収 100万円って…?
週にしたら単純計算で2500ドルですよ。苦笑
40時間働いたとして時給換算したら62ドル50セントですよ。笑
そんな仕事があるなら自分が教えて欲しいです。笑
英語が話せなくても稼げる…?
うーん、確かに手取り 時給20ドルだとしても稼げますが
英語が話せないと仕事が選びにくくなるので、英語が話せるに越したことはありません。
仕事紹介もします…?
筆者は耳にしたことがあるので知ってますよ。
紹介してるの日本食レストランじゃん!笑
そんなん自分で探せるので、そんなところにお金を使うのは正直 無駄でしかないです。
語学学校に行かなくても職場で英語力を上げられる?
基礎英語力がない人が職場で英語力を上げられるとでも思いますか?
そもそも基礎レベルすら英語力がないのに英語環境の職場を得られるほど現実は甘くありません。
耳障りの良いことだけを伝えてくるのではなく
こういった実情をハッキリと伝えてくれる留学エージェントを信用することを本気でオススメします!
6.【結論】オーストラリア留学で稼ぐには?
オーストラリアで稼ぐには
とりあえず気合さえあれば日本食レストランであってもガッツリ稼げることは間違いありません。
でも、英語環境での仕事や好待遇を求めるなら英語が話せなくてもOKなんてことはありません!
話せた方が自分の選択肢が増え、もっと良いチャンスをつかみやすくなるのです。
なので、語学学校に行って基礎英語力は絶対に上げた方が良いと思います。
留学エージェントだから語学学校に行くことをオススメしているのではなく
実際に英語力がなくて困っている人たちが実際にいるのを見ているからこそ言っているのです。
語学学校で基礎英語力を作ることができれば、日本食レストランよりも良い待遇の職場を見つけることができるチャンスが増えるのです。
基礎英語力がない状態で好待遇が得られるほど現実は甘くありません。
英語力がないからこそ足元を見られるのです。
好待遇を得たいならしっかりと英語を勉強してから仕事に臨むべきなのです。
だからこそ
英語力に自信がない人は語学学校でしっかりと学ぶことをオススメします!
語学学校に行きながらでも働ける上、学校に行きながらでも貯金をできるくらい稼ぐことは可能です。
7.まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
確かに出稼ぎ留学は稼げるには稼げますが
もし英語力も上げたいと少しでも思うのであれば、絶対に語学学校に行って基礎英語力を上げてから英語環境の職場を見つけられるように努力することをオススメします。
▼オーストラリア留学のお問い合わせはこちら▼
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メール:info@japamate.com