【チャイルドケア・保育】オーストラリア留学の専門コースについて

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みなさん、どうもこんにちは!
オーストラリア留学 JAPAMATEのユウトです!

オーストラリアにワーホリ(ワーキングホリデー)や学生ビザで来る方の中に多い職業の1つとして保育士の方もちょくちょくいらっしゃるのです。

『日本で保育士だったからオーストラリアでも働きたい!』
『オーストラリアで保育士として働くにはどうすれば良いですか!?』
といった質問もよく受けます。

そんなオーストラリア現地で保育士になりたい方にオススメなのが、チャイルドケア(保育)専門学校になるのです。
というのもチャイルドケアの学位、Certificate 3を最低でも取らなければ現地の保育園や幼稚園では働けないので、オーストラリア現地で保育士になるには絶対に専門学校で学位を取得しなければいけないのです。

そこで今回の記事では『チャイルドケア(保育)コース』についてご説明させていただこうかと思います!

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1.チャイルドケア(保育)コースとは?

チャイルドケアとは0~6歳児を施設で一時的に預かりお世話をする保育のお仕事です。

チャイルドケア(保育)コースとは英語で『Early Childhood Education and Care』という名称になるのですが、オーストラリアでの保育に関して勉強することになります。

そして、そのEarly Childhood Education and Careの学位を取らなければオーストラリア内にある保育園や幼稚園で働くことができないのです。

チャイルドケア(保育)コースがオススメな人は、

  • 日本で保育士として働いていて、海外の保育経験を帰国後に日本で活かしたい方
  • 海外の保育に興味がある方
  • 子どもが好きな方
  • オーストラリアでの永住権を取りたい方

などです。

さて、それではチャイルドケア(保育)コースについて説明していきましょう!

 

1.1.コース内容の例

【チャイルドケア(保育)コースの内容例】

  • 食べ物や飲み物のこと
  • 子供への接し方
  • 問題へのアプローチの仕方
  • 特殊な文化を持つ子供たちへの対応の仕方
  • リスクマネージメント
  • 子供へのアクティビティ
  • 緊急時の応急処置
    などなど

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1.2.チャイルドケア(保育)コースで取得できる学位

  • Certificate 3
  • Diploma

上記2つの学位が日本で言う『専門卒』や『短大卒』という扱いとなり、大卒扱いになるのが『Bachelor』という学位になります。

 

■Certificate 3(サーティフィケート3)

Certificate III in Early Childhood Education and Careは保育士(チャイルドケアワーカー)のアシスタントや普通の保育士として働ける資格です。
チャイルドセンターなどの幼児の教育施設で働くために最低限 必要となる資格です。

Certificate 3はTAFEなどの専門学校で6ヶ月~12ヶ月ほど学びます。
学ぶ内容は合計120時間の実習をはじめ、乳幼児のケアの方法や健康的な飲み物や食べ物の提供についてなどがあります。

アルバイトでの就業が可能ですが、保育士として働きたい!という方はCertificate 3がないとそもそも保育園で働くことができないので、Diplomaの勉強している期間などに働くこととなります。

またCertificate 3はDiplomaと比べると専門性の違いから、仕事を探すのが難しいと言われていますが
正直なところ、ほとんどの生徒さんたちが実習先で雇ってもらえているので、仕事は比較に見つけやすいというのが実際のケースです。

 

■Diploma(ディプロマ)

Diploma of Early Childhood Education and Careは保育園(デイケアセンター)やプレスクールで、ルームリーダーやマネージャーとして働ける資格です。

チャイルドケアの場合、Diplomaを取得するにはCertificate 3を修了することが必須となります。

Diploma はTAFEなどの専門学校で1年〜2年程度学びます。
学ぶ内容は子供のケアについてや、子供たちと前向きで敬意のある関係を築くことについて、などさまざまです。
カリキュラムの作成などの専門的なことも学べます。
合計 360時間の実習もあるので、即戦力が身につくような授業が受けられます。

 

■Bachelor(バチェラー)

Bachelorは大学にて通常 4年間、就学をすることで資格が取得できます。

キンディークラス(小学校入学前の準備をするために通う施設)を担当できたり、デイケアセンターなどでは園長を担当したりすることも可能です。

学ぶ内容は幼児教育における関係の教育学や専門実習などがあります。

 

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1.3.チャイルドケア(保育)コースの期間

目安として
Certificate 3 in Early Childhood Education and Careの場合、7ヶ月~12ヶ月ほどとなっております。
Certificate 3とDiplomaのパッケージコースの場合、1年半~2年ほどです。
※コース期間は通う専門学校によって変動します

Bachelorの場合、Diplomaを保持していれば2~3年で、保持していなければ3~4年間になります。

 

1.4.入学に必要な条件

  • 18歳以上であること
  • 高卒であること
  • 英語力(IELTS 5.5 以上)があること
    ※学位のレベルによって必要な英語力は違います

英語力に自信がない場合は語学学校で英語を学び英語力を上げ、テスト対策を行うことが一般的です。

英語が十分に話せないと、親御さんやスタッフ間との大事な情報交換や業務連絡ができないため、英語力が必須なお仕事なのです。

日誌も書かなければいけないので、オーストラリア現地で働いている日本人の保育士さんたちから話を聞くとみなさんけっこう業務よりもその日誌が嫌な人多いみたいですね…(苦笑)
英語ができて当たり前の環境での仕事はやっぱり大変です…

 

1.5.保育士留学のためのビザ

チャイルドケアに関する資格を取るためには、どのビザが必要か下記で確認しましょう。

≪チャイルドケアの資格を取るには…≫

■学生ビザ

オーストラリアでチャイルドケアの資格を取得するため学校に通うには学生ビザが必須です。

学生ビザ保持者はオーストラリア政府が認定した学校のコースをフルタイムで週20時間以上受講する必要があり、出席率が80%以上維持する必要があるので注意しましょう。

就労、アルバイトについては2週間で40時間まで可能なので、
チャイルドケアを学びながら、学費を稼げるのは大きなメリットですね!

 

≪オーストラリアで保育士として働くには…≫

■ワーキングホリデービザ(ワーホリ)

ワーキングホリデービザは最長12ヶ月間オーストラリアに滞在できます。

観光を楽しんだり就労をしたり語学学校や専門学校(4ヶ月以内)に通ったりできるビザです。
ただし申請受理の時点で18~30歳以下である必要があります。

ワーホリではチャイルドケアの専門学校などに通うことはできませんが
学生ビザで資格を取得した後にワーホリを取得し、保育士として働くこともできます。
※ワーホリは同一雇用主の下で6ヶ月間までしか働くことができないので注意が必要です。

 

■卒業生ビザ

卒業生ビザとはオーストラリアの専門学校や大学を卒業した学生が人生で一度だけ取得ができるビザで、オーストラリアで働くことや住むことが許されます。

基本的にはBachelor以上の学位を取得した方が取得することのできるビザで、政府が定めた特定の職業の場合はDiplomaを取得した場合でも申請できます。

チャイルドケアの場合はDiplomaまで取得すれば申請することができますが、
Diplomaを取得した場合は1.5年、Bachelor以上の学位を取得した場合は2~4年のビザを取得することができます。

ただ、申請するには条件があり

  • CRICOS認定(政府認定)がある学校にて 92週以上の就学期間であること
  • IELTS 6.0以上であること
  • 50歳以下であること
  • オーストラリアに現在居住している
  • 卒業後、6ヶ月以内に申請すること
  • 認定機関にスキルがあることを審査してもらうこと

などが条件となるので、しっかりとした下準備が必要となり、ギリギリになってから卒業生ビザ取得をしようとしても間に合わない場合もあります。

 

■就労ビザ(ビジネスビザ)・地方雇用主ビザ

この分野に関しては説明するととんでもない量になってしまうので、この記事では就労ビザ・ビジネスビザは大きく括らせていただきます。

就労ビザとは企業が必要な人材に対してスポンサーとなり、ビザをサポートしてくれるものですが、取得するには企業側もサポートしてもらう側も様々な条件を満たしている必要があります。
ただ、フルタイムで2年間の職歴があり、スポンサーとなってくれる保育園さえあれば、就労ビザの取得もすることはできます。

また、地方雇用主ビザというものもあり、チャイルドケアの人材不足深刻なオーストラリアでは政府から指定された地方で働くことによって永住権に繋がる道もあります。
ただ…かなりの田舎になってしまいますが…
地域によってはフルタイムの職歴がなくてもDiploma以上取得していて、スポンサーとなってくれる保育園さえあれば地方雇用主ビザは取れる可能性は十分にあります。

 

2.どんなことを勉強するの?

上記でもコース内容をご紹介させていただいておりますが、
チャイルドケアコースでは教室のコントロール方法や子供への接し方などを勉強することになります。
また、国際色豊かなオーストラリアらしく、色々な文化などを考慮したケアの仕方や働く際の注意点なども勉強することができるため、今後外国人が増えると言われている日本に持ち帰ると重宝できるかもしれない内容を学べるかと思います。

そして、120時間の実習がコース内に組み込まれているため
実習中には実践的なレポートの書き方などを学ぶことができ、大体の生徒さんが実習先からお仕事をもらっているのがチャイルドケアコースのオススメポイントの1つですね!

3.課題の多さはどのくらい?

課題の量は基本的には1Term(3ヶ月)で計8個ほどの課題が出ます。
テストであったり、レポートであったりと様々ですね。

チャイルドケアコースはグループワークも多いため、グループになった人が怠け者だともう…他人の分の課題もやらなければいけなくなるので、グループメンバー選びには注意しましょう!笑

ワーホリ(ワーキングホリデー)から学生ビザに切り替えて、英語力ギリギリで入学する場合だとけっこうレポートなどに悩まされたりするようなので、なるべく英語力は上げておくことをオススメします!!

4.日本に帰国した後、就活とかに使えるの?

さて、日本に帰国した後にこういったCertificate 3やDiplomaが使えるかというところですが
使えるには使えるけど、ある一定の条件下でなければ使えない可能性も出てきます。

というのも、日本の保育園や幼稚園では『日本の保育士免許』、『日本の幼稚園教諭の免許』の取得が必要になります。
これはオーストラリアで取得したものでは有効ではないので、日本の免許への書き換えは難しいようです。

ただ、もし日本での資格を持っている方で、オーストラリアでも保育園の先生をした経験や学位があれば日本のインターナショナルスクールや保育園、幼稚園での就活が楽になるとのことも耳にしています。

5.オーストラリアの保育園や幼稚園で就職はできる?

まずオーストラリアではチャイルドケア、キンディーと2つの幼児教育施設があります。

チャイルドケアがいわゆる保育園で、0歳児~5歳児までが対象です。
基本的に7~18時まで受け入れており、両親とも働いている家庭に需要が多くみられます。
年末年始以外の年間48週間以上開いています。

キンディーがいわゆる幼稚園となるのですが、日本とは違い5~6歳が対象で、小学校前の準備をするために入る施設です。
小学校に入るための準備をするため、読み書きなどを行います。

 

■オーストラリアの保育士(チャイルドケアワーカー)の需要は?

オーストラリアは夫婦で働いている家庭が増加していることもあり、保育士(チャイルドケアワーカー)の需要は高いと言えるでしょう。

チャイルドケアセンターの利用希望者は多いですが、チャイルドケアワーカーの人手が足りないという状況があるようです。

 

■チャイルドケアセンターの採用状況は?

英語が問題なく使用できることが採用にあたり重要なポイントです。

スタッフ同士や親御さんとコミュニケーションをとる力が十分ないと仕事に支障がでる可能性があります。

またCertificate 3より専門性が高いDiplomaの方を採用したいという施設が多いと考えられます。
可能であればDiplomaまで勉強することがおすすめです!

施設にもランクがあり、どの学位を保持している保育士が働いているのかなどもそのランク分けにかなり影響するようです。
そのため、Certificate 3はあくまでも最低限の学位・資格なので、DiplomaやBachelorの方が好まれやすくなります。

 

■永住権につながる可能性は?  

永住権を取得するためにはDiploma of Early Childhood Education and Care以上を修了することで可能性がでてきます。

例えばDiploma卒業後に卒業生ビザを取得し働く→チャイルドケアセンターのスポンサーを見つける→ビジネスビザで働く→永住権申請…などといった方法が一般的な方法になります。

もしくは政府から指定された地域にあるチャイルドケアセンターで5年間 働くことで永住権に繋がる地方雇用主ビザを利用するのも最近では人気の方法です。

 

 

一応、『Certificate 3 in Early Childhood Education and Care』を取得した後であれば、オーストラリア内で働くことは可能です。
ただ、問題点が一つあり、オーストラリアの国籍を持っていない人たちはビザがなければオーストラリア内に滞在することができません。
ということはビザがなければCertificate 3を取得したところで働けないということです。

でも、もしCertificate 3だけでなくDiploma of Early Childhood Education and Careまでビザを取得していれば、Diplomaの就学期間中に保育園や幼稚園で働くことが可能なのです。

オーストラリアで働いてみたい!という方はビザの期間にも注意が必要です。

 

6.オーストラリアの保育士のお給料はいくら?

学位\雇用形態 Casual Part-Time Full-Time
Certificate 3 27.94ドル 22.35ドル
Diploma 30.28ドル 24.22ドル
Bachelor 40.30ドル 32.24ドル

上記がCasual 雇用、パートタイム、正規雇用での最低時給となりますが、日本と比べると時給は高いようですね!

こうしてみると『Casual 雇用って時給高い!Casual 雇用ええやん!』ってなるかもしれませんが、Casual雇用には有給や病欠時の手当てなどといったものが一切付きません。
そして、勤務時間が一定に決められているわけではなく、何よりもクビになる際には事前通告なしで唐突にシフトに入れてもらえないことがあるのです…

だからこそ有給などをしっかり欲しい人はフルタイムかパートタイム雇用を狙っていきましょう!
ただ、学生ビザの条件上、1週間で40時間働くことはできないのでフルタイム雇用はもらえないですが…
(学生ビザは2週間で40時間までしか働けません)

▼現在オーストラリアの保育園で勤務されているSakiさんの体験談はこちら▼

【オーストラリアでのワーホリ体験談】vol.4 シドニーにある現地の保育園にて勤務するSakiさんのケース

 

7.まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

オーストラリアで保育士をしたい方は必ず『Certificate 3 in Early Childhood Education and Care』を取得しなければいけないということがご理解いただけたかと思います。

ただ、ワーホリをして日本に帰ってしまうよりもこういった資格を取得して日本に帰国した方が就活時などで圧倒的に有利に働きます。
もしオーストラリア留学をお考え、もしくはオーストラリアに留学しているけど、何か資格を取ってから帰国したいなーという方にはオススメの資格なので是非ご検討くださいね!

オーストラリアで保育士に!?一味違うワーホリ留学プラン

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